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アルゼンチンアリとウォルマート

南米産のアルゼンチンアリは、ひたすら増殖に有利な「変則」の性質を進化させ、史上最強となった。外来種として一度やってくれば、非常に効率的に繁殖する。在来種のアリは太刀打ちできずに殲滅され、その地域の生態系が破壊される。この効率性は、原産地南米での雨季に巣が水没し全滅するのを免れるため、頻繁に女王アリを伴い分巣する性質にも由来する。日本では、1993年に広島県で初めて採集され、現在も繁殖拡大が確認されているが、効果的な駆除方法については今だ見つかっていない。この外来種のキーワードは繁殖力(競争力)と効率性だが、このキーワードはグローバル企業にもあてはまる。 

 

毎日新聞:アルゼンチンアリ 史上最強の侵略的外来種

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140528/scn14052811150002-n1.htm

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%AA

 

ウォルマートは、個人商店や地元資本の小規模スーパーマーケットしか存在しないような小都市に進出し、安売り攻勢で地元の競合商店を次々倒産に追い込み、(労働者と消費者の関係としての)地域の生態系を破壊する。様々な批判もあって、現在、あからさまな地元経済の破壊はひそめているが、日本でも西友を買収し、着実に浸透しつつある。消費者にとって安い商品を提供するという良い面もあるが、これは消費者目線からではなく、繁殖力の維持のためなのだと思う。グローバル企業は、生態系を破壊する一方で、この良い面から強力にこの繁殖を推進する人達もいる。いわゆるグローバリストだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88

 

グローバル化とは、例えば、檻に閉じ込めているアルゼンチンアリを野に放つことだ。グローバル企業は、その資本力や効率性、競争力からすれば、当然、地元の商店は太刀打ちできない。グローバリストは、その旺盛な繁殖行為による生態系の破壊を「自由競争」と呼ぶ。今、日本のどこの大都市にいっても同じような店があり風景はさほど変わらないが、これは、グローバル企業による繁殖行為(自由競争)の結果だとも言える。そしてさらに、規制緩和、TPPと続き、少しでも非効率な仕事・企業は、より効率的な企業により一掃され、世界がすべて同じ色に染まっていくのだ。そして、グローバリストはそれを効率的で美しい風景と感じるのだろう。

 

(この文章は、今後通知なく修正される可能性があります)