光芒(物理雑記)

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GANREF | 歓喜の光芒

光芒とは、雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象の俗称。レンブラント光線や天使の梯子などともいう。

 

太陽は地球よりものすごく大きく、また、遠い距離にあり、結果として地球に届く光は平行だ。なぜ、光芒は平行に見えないのだろうか?

地球がもし100cmの球だったら、太陽は12km先にあり、東京ドーム程の大きさ。|dot.ドット 朝日新聞出版

これは、平行な線路が平行に見えないのと同じ、遠近法の関係だ。もののけ姫の最後の方で、強風でものが飛ばされるシーンがあるが、消失点に向かって飛んでいく。

空を見上げた時、宇宙の約半分が見えていることは、1センチ程の瞳の中で巨大な太陽が小さく見えることでも分かる。

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もし、君の視力が天文台天体望遠鏡なみだったら、ものすごく多くの星が見えるだろう。その星の光のほとんどは大昔から宇宙を旅してきた光だ。宇宙が生まれてすぐの100億年以上前の光もある。

見ている太陽の光は約8分前に太陽から出たものだ。もちろん、太陽からの光の筋が見えたからといって、8分間の宇宙空間の光の旅を見ているのではない。 

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3D 星図(さそり座 ・ オリオン座)jaxa