中国が経済崩壊しない訳

中国がまたも2兆円の大盤振る舞いだ。

 

インドネシア高速鉄道計画では、日本と競い合った結果、2015年に中国が受注に成功したが、それも大盤振る舞いの結果だ。

インドネシア高速鉄道計画 - Wikipedia

 

〇確かに中国の政府債務残高は大幅に増加してきている。ただし、米国の増加ほどではなく、日本よりもまだ少ない。他国の残高と比較すればまだ余裕があるということだろうか。なお、債務残高にはヘリコプターマネーはカウントされないので注意が必要だ。すなわち、お金を刷って、ただで地方や銀行に配る場合だ。これは自国通貨ならいくらでも可能だ(副作用はインフレ)。

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・資料:GLOBAL NOTE 出典:IMF(政府債務残高対GDP比にGDPを掛けて算出。日本の債務減少理由は推測。)

 

〇株価(上海総合)でみれば中国は昨年、バブルが崩壊している。

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〇ただし、株価が上がろうが下がろうが、元の投資額が減るわけではない。すなわち、おカネは消滅せず、人々の間を移っていくだけだ(天下の周りモノ)。すなわち、投資マネーはもともと余剰資金である限り、投資され続けるのだ

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〇借金して株に投資していれば破産だが、余剰資金で株を購入している限り経済に大きな影響は及ぼさない中国の貯蓄率は高く、株等へのリスク資産への投資(投機)はアブク銭でやっているのではないか。(なお、グラフの日本の貯蓄率の低下は高齢化による資産の取り崩しによる。)

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・資料:GLOBAL NOTE 出典:OECD

 

 〇中国では相変わらずバブル(不動産バブル)が発生して、昨年、もう終わりそうだ。次のバブルは何だろうか。

 

(参考)