したたかな富裕層

アメリカ大統領選挙トランプ候補が支持を集めているが、この大きな理由は格差問題によるものだ。移民問題も格差問題から来ているものだ。

〇この格差問題は小さな政府を志向しているためだ。小さな政府は格差を拡大する(富裕層貧困層が断絶)。グローバル化も小さな政府が目的だ。

f:id:beatle_hat:20161106120338j:plain

 

〇日本でもグローバル化が推奨されている。最近の日本での富裕層にお金を集める仕組み日本版トリクルダウン)は次のとおり。

f:id:beatle_hat:20161106122227j:plain 

格差を図る指標としてはジニ係数がある。ジニ係数が高いほど所得分配が不平等。

f:id:beatle_hat:20161106124315j:plain

ジニ係数 - Wikipedia

f:id:beatle_hat:20161106125315j:plain

資料:GLOBAL NOTE 出典:OECD

 

〇収入も格差要因だが、富裕層貧困層を断絶する大きな要因には教育問題もある。富裕層が教育が受けられる割合が高いほど格差が広がる。米国では、「小さな政府」進行の結果、教育費の高騰が問題になっている。高学歴者は富裕層が多数を占め、大企業やマスコミ、政府、大学に就職し、「グローバル化」などの飾られた言葉で、学者による提唱、マスコミの賛美、政府による実施など富裕層に有利な政策を行っていく。そうすることで富裕層コミュニティをさらに強固にしていくのだ。

 

日本でも富裕層ほど子供の学力が高い傾向にある。

 

格差を図る指標はジニ係数だけでなく、大学生の家庭の収入の分布で図るべきだ。仮に大きな偏りがある場合(収入の高い家庭の割合が大きい場合)は、格差が進んでいるとして、消費税減税、相続税増税累進課税推進などの格差是正政策(所得再分配推進)を行っていくべきだろう。