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キリギリスが尊敬される社会

〇以前に働く意識の重要性についてブログに書いた。言いたかったことは、働く目的が大事ということだ。「お金を稼ぐ」ことが目的になると、より効率的に働くこと、すなわち働く時間は少なければ少ないほど良い。ただし、「働くこと」自体が目的になれば、情熱をもって何時間でも働きたいと思う人もいるだろう。そういった仕事に邁進する人たちを決して軽蔑するような社会にはなってほしくない。アリとキリギリスの例だと、キリギリスが尊敬される社会にはなってほしくないということだ。

 

芸能界は労働としての効率は悪い(成功しない限り賃金は安い)のだと思う。需給の関係からすれば、初めの安い給料でも、芸能界に憧れる人は大勢いるから成り立っている。また、それは「働いて成功する」ことが目的となっているから、(最終的成功してお金を稼ぐのが目的なのかもしれないが)最初の低い賃金でも本人的には許容されるとも言える(当然ながら本人の意向を無視した過酷な労働は駄目であるが)。

 

〇昨年11月に中国は大型ロケット長征5号の打ち上げに成功した。長征5号には2百以上の独自新技術が使われた中国新技術の塊とのことであり、燃料層壁の接合の問題などさまざまな技術的困難を乗り越えて打ち上げ成功に至ったとのことだ。下の写真にあるが、若い人が情熱を持って寝る間を惜しんで仕事してきた雰囲気が伝わってくる昔のトヨタやホンダの開発風景に似ているのだろう

 

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〇一方で、日本は 2017年1月のロケットの 打ち上げに失敗した。世界で2017年の打上げ失敗は今のところ日本だけだ(2016年は米国1機のみ)。技術力が高いと言われている日本の開発見直しなどもニュースになっている(MRJ)。携わっている人たちはしっかりと情熱を持ってくれていると思うが、周りがしっかりとサポートする状況になっているのだろうか

 

ミニロケット打ち上げ失敗、「20秒までは正常」 :日本経済新聞 

MRJ納入遅れ 量産も先送り | 2017/2/26(日) 10:36 - Yahoo!ニュース

 

長時間労働が強制されたのか自発的なのかの判断は難しい。そのため、一律的に長時間労働をやめされることで、これから日本は仕事しないことが評価されていく社会に変わっていくのかもしれない。当然、過酷な長時間労働は避けるべきである一方で、何かを創造するにはそれなりの労働も必要なのは事実である。仕事の種類にもよるのだろうが、政府は、情熱をもって働く人が疎外されない仕組み作りを目指してほしい。