日経新聞による富裕層のためのポピュリズム

ChatGPTの「嘘」が話題になっている。ChatGPTは途中で切れている文章に対し、AIを活用して次の単語を予測する人工知能を作り、インターネット上にある大量の文章で教育、「もっともらしい文章」を作れるようになった。そのため、さも本当のように「嘘」をつくとのことだ。
1年前の「嘘」と言えばロシアだ。戦争には「戦う側の理由(モチベーション)」が必要だが、ロシア系住民を守るためとの(戦争には)虚偽の理由でウクライナ侵攻を始めた。第一次世界大戦も短期で終わる予定が終戦に4年かかり、結果、ハプスブルク家の滅亡につながった。ウクライナ侵攻を事前予想していた米国シンクタンクは、戦争が長期化してロシアが弱まり、いずれ崩壊、その後のロシアを想定しているかもしれない。

何十年にもわたる日経新聞の「嘘」と言えば、日本の財政破綻だ。デフレ継続のため、本当は財政支出でインフレに戻さないといけないのに、日経新聞財政破綻報道による嘘で、消費税増税や緊縮財政を進め、デフレが長期化した。緊縮財政・消費増税は、所得再分配の回避(庶民の貧困化)、日本通貨の価値維持につながることから、短期的に富裕層にとっては望ましいものだ。日経新聞の読者(富裕層)によりそった主張であり、これが富裕層ポピュリズムなのだ。ただ、財政支出し日本の経済を通常サイクルに戻すことは、富裕層にとっても望ましい道筋なのだ。日経新聞にはバランスのとれた報道を望みたい(そうしないと、意欲に燃え、かつ、日本経済のためにならないと真実を分かっている日経新聞の中の人の離脱にもつながりかねない)。日経新聞には頑張ってほしいのだ。

 

 

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