2016-01-01から1年間の記事一覧

トランプ勝利の本質

〇人間には「もっと知りたい」(知)と「もっと欲しい」(財)という欲求がある。それらの欲求は次の「技術進歩・効率化」と「財の偏り」につながる。「小さな政府」で貧富の差が拡大するのは、この財の偏りが進むということで、「大きな政府」ではこの偏り…

したたかな富裕層

〇アメリカ大統領選挙でトランプ候補が支持を集めているが、この大きな理由は格差問題によるものだ。移民問題も格差問題から来ているものだ。 〇この格差問題は小さな政府を志向しているためだ。小さな政府は格差を拡大する(富裕層と貧困層が断絶)。グロー…

金融政策の限界

〇もともと金融政策が限界なのは明らかだった。 〇日本は他の国に比べて、デフレの年季が違う。頑強、強固なデフレだ。節約術、クーポン、割引が世間に溢れているがこれは、デフレを進行させ、景気には逆効果だ(節約されて日本全体で買われる量が増えれば別…

中国が経済崩壊しない訳

〇中国がまたも2兆円の大盤振る舞いだ。 〇インドネシアの高速鉄道計画では、日本と競い合った結果、2015年に中国が受注に成功したが、それも大盤振る舞いの結果だ。 インドネシア高速鉄道計画 - Wikipedia 〇確かに中国の政府債務残高は大幅に増加して…

量的金融緩和と円安

〇これまでの日銀の量的金融緩和は基本的に円安政策だ。2016年から円高に向かっているのは、(マイナス金利の導入の一方で、)量的緩和から質的緩和に方向転換した失望感からだ。円安のためにはボリューム(量)により金融緩和を更に拡大しているという…

アベノミクスとトリクルダウン理論

〇トリクルダウン理論とは、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる(トリクルダウンする)」とする経済理論または経済思想で、サプライサイド経済学における中心的な思想だ。(しかし酷いネーミングだ。) トリクルダウン理論 - Wikipedia …

働く意識とワンピース

〇社会主義の旧ソビエト連邦での「働かざる者食うべからず」とは、資本家自身が実際に働かず投資で食べていることを戒めるものであった(資本家は搾取するのではなく、しっかり働けということ)。 働かざる者食うべからず - Wikipedia 〇日本では、「働かざ…

NASAの憂鬱

NASAが木星の衛星に関する驚くべき発表を予告した。 NASAとは関係ないが、例えば、火星に関しては蛇らしき生物が発見されたと話題になった。(うーん、ひび割れに見えますね。) 火星で這う蛇らしき生物発見|サワークリーム茶茶茶 例えば、火星に「…

人口減少ボーナス2

日本の人口減少によるボーナスについては、過去にブログに書いた。 安倍首相も同様のことを言った。人口減少を課題視する風潮を変えたいのだろう。 「日本は高齢化しているかもしれません。人口が減少しているかもしれません。しかし、この現状が我々に改革…

生産性向上と消費者の収入(給与)

日本は国際的に見て労働生産性が低い。その要因は、 ・生産者サイドの要因(フレックスが発達していないなどの労働時間の硬直性や 経営判断が遅い等) ・消費者サイドの要因(より品質の高いものを要求する等) ・社会環境変化による要因(個人情報保護、イ…

金融政策の限界

(久々のアップです) 基本的に、個人がお金を使ってモノやサービスを買うことで景気は良くなっていく。 財政政策と金融政策の違いは下のとおり。個人や企業に直接的に働きかける財政政策の効果は大きい。 金融緩和では、銀行に現金が積み上がるが、企業・個…