債券価格と株価の相関について
基本的な債券価格と株価との相関を整理しておく。①市場の資金量が変わらない場合(金融引締などの金融政策実施がない場合)、リスクオフで債券にお金が移るので債券価格上昇(金利下落)・株価下落、リスクオンでリスク資産(株)にお金が移るので債券価格下落(金利上昇)・株価上昇とどちらも負の相関になる。②金融政策が実施され市場の資金量が変化する場合、金融緩和で債券、株どちらもお金が移るので債券価格上昇(金利低下)・株価上昇、金融引き締めで債券、株どちらからもお金が減少するので債券価格下落(金利上昇)・株価下落とどちらも正の相関になる。
金融危機時(例えばリーマンショック)のリスクオフ時だと債券価格上昇(金利低下)、株価下落で負の相関、今の米国の金融引締は市場の資金量が減るので債券価格下落(金利上昇)、株価下落で正の相関になる。
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イベント |
債券価格 |
株価 |
相関 |
金融政策のない場合 |
リスクオフ |
上昇 (金利下落) |
下落 |
負 |
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リスクオン |
下落 (金利上昇) |
上昇 |
負 |
金融政策のある場合 |
金融緩和 |
上昇 (金利下落) |
上昇 |
正 |
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金融引締 |
下落 (金利上昇) |
下落 |
正 |
フィンチ